遠方に住む家族を介護するときの心構え

高齢者となるべく接しないように気をつけなければならない昨今、遠方に住む家族の介護をどうしたらいいのか悩むのではないでしょうか。以前なら、困ったことがあれば駆けつけることもできましたが、そうもいきません。介護者もじりじりと時を過ごすのは辛いものです。

まずは、介護する側がストレスを溜めないことが大事です。以前のような介護の仕方ができず、もどかしい思いを感じることもあるでしょうが、状況は変わりません。現在、直面している困難を受け入れ、「では、私には何ができるのだろうか?」とじっくりと考え、できることから少しづつ取り組むのがいいでしょう。「前はあんなことをしてあげられた。こんなことができた」と考えてしまうかもしれませんが、介護される側は自分のことを気にかけてくれているというだけで嬉しいものです。介護者は自分自身を認め、受け入れ、少しでも気持ちを軽くしましょう。

辛い時は誰かに助けを求めてもいいでしょう。行政の介護サービス、専門の介護ヘルパーなど介護者を助けるサービスは世の中にたくさんあります。最近は、メンタルヘルスが重視されているので、カウンセラーに相談できるサービスもあります。誰かに助けを求めるのは恥ずかしいこと、一人でもできるなどためらわず、まずは他人に相談しましょう。そうすることで、新たな視点を得られますし、利用できるサービスが思ったよりたくさんあったという気づきがあるかもしれません。